飲み過ぎた後の二日酔いの対処方法を知っているかどうかによって、その翌日に気分よく過ごす人と、毛布の中に一日中こもって過ごす人にきっぱり分かれるだろう。もちろん、ある程度お酒を飲んだらその時点で止めるという解決策もあるが、二日酔いの体を元気にさせてくれることが科学的に証明されているおいしい食材もいくつか存在する。
二日酔いになると、たいていの人は疲労感や倦怠感を感じるだろう。これは、夜遅かったからという理由だけとは限らない。たとえ十分な睡眠時間を確保できたとしても、本当にリフレッシュするために必要な深い睡眠がとれていないと、疲れを感じることが研究で示されている。そのため専門家は、エネルギーを長時間持続させるために、鶏胸肉のような高タンパク質の食事を勧めている。
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卵
代表的な卵料理は、朝一番に食べることで知られているものが多いが、それにはきちんとした理由がある。卵にはシステインというアミノ酸が豊富に含まれており、体内でグルタチオンを生成するのに使用されるからだ。
また、過剰なアルコールにさらされると、グルタチオンが枯渇し、アセトアルデヒドが蓄積され、肝臓でグルタチオンがさらに合成される。原理的には、卵などの食品から十分なシステインを体内に摂取することで、グルタチオンの生成が促進され、アセトアルデヒドをより迅速に体外に排出することができるのだ。
卵の他にも、システインは、鶏肉、七面鳥、チーズ、ひよこ豆、レンズ豆、ひまわりの種、クルミなどの高タンパク食品に含まれている。
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生姜
生姜は、二日酔いに効く食材の中でも特に優れている。妊娠中つわりに悩まされたことがある女性であれば、生姜は吐き気や嘔吐を和らげる簡単な方法であることを知っているだろう。生姜が吐き気緩和の効力があるというのは、広範囲に渡って研究で証明されている。二日酔いの日の朝には、まず目が覚めたら、紅茶に生姜を入れて飲むのがおすすめ。作り方としては、ティーポットに熱湯を入れ、乾燥生姜小さじ1、レモン12個、蜂蜜小さじ2を入れて混ぜてみよう。
この際、生の生姜の根を使ってもよい。その場合は、カットした根を3〜4枚お湯に浸し、5〜8分置いてから飲むといい。ちなみに、生姜糖はOKだが、生の生姜を食べるのはNG。また、ジンジャービールは、ほとんどの銘柄が生姜を十分に含んでいないので避けよう。
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赤身の肉
塩辛いベーコン・サンドイッチに誘惑されるかもしれないが、より軽く、加工度の低い赤身の肉は、消化が良いだけでなく、気持ち悪い状態も治してくれる。ランチに鶏胸肉などといったタンパク質が豊富な赤身の肉を食べれば、一日を通してエネルギーレベルが向上するかもしれない。昼下がりに二日酔いで疲れている時、エネルギー低下を防ぐにはぴったりなメニューになる。
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苦味のある葉野菜
栄養価の高い葉野菜は、二日酔いの食事として最も適している食材の一つであり、お酒が好きな人はぜひ覚えておいてほしい。苦味のある葉野菜が好きだという人は少ないかもしれないが、二日酔いを治すのに必要な栄養素を含んでいる。例えば、ロケット、キャベツ、ケールなどは、肝臓を通る胆汁の働きを助けてくれるので、汚染物質をより効果的に除去することができるのだ。